ハーブティーの研究


出来るだけ同じ条件でいれた色々な種類のハーブティーの香りや味の感想・評価を自分なりにしてみて、
それをベースにハーブティーのブレンドや利用法についても考えてみようと思います。

評価用に使うハーブティーは以下の条件で抽出したものを使用してみます。

ハーブティーに利用できる部位(葉や茎など)5g分を幅1cmほどに刻みティーパックに入れ、400ccの熱湯で5分間/10分間
蒸らしたものを使用します。
  

ハーブティーの香りと評価
香り 1〜10 (10段階 1弱い→10強い)
飲みやすさ  1〜10 (10段階 1飲みにくい→10飲みやすい)

※ハーブの味や香りの強さは季節や栽培方法などの条件で変化します。
この感想や評価はあくまでも個人のものです。
ハーブを育てたりハーブティーを楽しむ時の一つの参考にしていただければ幸いです。

レモンバーベナ  ローズマリー スィートマジョラム 



ハーブティーの色 やや濃い黄色
香り 7 
飲みやすさ 9

爽快感のあるシトラス系の香りのハーブティーです。
味よりも香りをより強く感じます。
くせのない爽やかな香りと味は、万人受けするものだと思います。
ハーブティーの色 かすかに緑がかった薄めの黄色
香り 9
飲みやすさ 5

独特な香りはハーブティーとして利用するときにも感じます。
一口目、二口目はそれを強く感じてやや抵抗がありますが、
しばらくするとあまり気にならなくなるように思います。

ハーブティーの色 褐色がかった濃いめの黄色
香り 6
飲みやすさ 6

ティーにした時の少し甘いような優しい香りは、
鼻先で感じるよりも口に含んで鼻に抜ける時に
強く感じます。
 スペアミント ペパーミント アップルミント 



ハーブティーの色 濃いめの黄色〜ごく薄い緑色
香り 7
飲みやすさ 8

口に含んだ時にメントールの香りを強く感じます。
スペアミントのティーは爽快感がありクセのないものです。
少し濃いめに抽出すれば単体でも十分楽しめる爽やかな
ハーブティーに仕上がります。
ハーブティーの色 薄めの緑色〜やや濃いめの黄色
香り 6
飲みやすさ 9

ハッカ感の強いスペアミントより、ややマイルドな印象の香りと味です。
その分ペパーミントの方が飲みやすく感じます。
爽快感のスペアミント、清涼感のペパーミント、といった感じでしょうか。
ペパーミントもクセがなく万人受けするタイプの味と香りだと思います。
ハーブティーの色 薄めの緑〜やや濃いめの黄色
香り 7
飲みやすさ 8

名前の通り、葉や茎にはリンゴとハッカを混ぜたような
香りがあります。
ペパーミントよりは少し香りにクセがあるように感じますが、
それでも飲みやすい部類に入ると思います。
スィートバジル  レモンバジル  レッドルービンバジル 



ハーブティーの色 薄めの緑色
香り 8
飲みやすさ 7

料理に使った時と同じような香りと風味が楽しめる
バジルティーはほのかに甘い香りがします。
もう少しクセがあるのかな、と想像していたのですが、思いのほか
飲みやすいティーになりました。
ハーブティーの色 薄い黄色〜緑色
香り 7
飲みやすさ 9

名前のとおりレモンのようなシトラス系の香りのあるバジルの
品種です。
お茶にした時もレモンのような爽やかな香りを楽しめます。
レモングラスやレモンバームなど、他のシトラス系の香りの
ハーブに比べてえぐみが少なく、よりクセのない印象です。
ハーブティーの色 青色
香り 7
飲みやすさ 7

ティーにすると色素が出て、きれいなブルーのティーになります。
香りと風味はスィートバジルとほぼ同じですが、香りの強さは
やや劣るように感じます。
同じくブルーのティーになるコモンマロウよりも、香りと味わい
がはっきりしている分、より飲みやすく感じます。
レモングラス  レモンバーム  ステビア 



ハーブティーの色 濃いめの黄色
香り 8
飲みやすさ 9

レモングラスは、シトラス系の爽やかですっきりした香りの
飲みやすいハーブティーになります。
単体でも十分楽しめますが、ミント類など他のハーブと
ブレンドしても美味しいティーに仕上がります。

ハーブティーの色 黄色
香り 7
飲みやすさ 8

レモンバームはシトラス系の香りの爽やかで飲みやすい
ハーブティーになります。
同量でいれたレモングラスやレモンバーベナと比べると、
少しだけ香りが弱いように感じました。
それでもレモンバーム単体で十分美味しいティーに
仕上がると思います。
ハーブティーの色 濃いめの黄色
香り 6
飲みやすさ 4

いつもの分量(5g分の葉を400ccの熱湯で抽出)だと、
甘みが強すぎてかなり飲みづらくなります。
(そのため飲みやすさの評価は低くなっています。)
また、その甘さも砂糖と比べ、まったりとした感じの
ものです。
ステビア単体でお茶にするときは、葉の分量を少なめ
にすると良いと思います。
コモンタイム   レモンタイム  コモンセージ


 

 
ハーブティーの色 薄い黄色
香り 8
飲みやすさ 5

ハーブティーとしては少しクセのある香りがします。
香りが強く少々クセがある点は薬効の高いローズマリーと
共通しているように思います。
タイムの香りが苦手でなければ単体でもティーとして
利用できると思います。


ハーブティーの色 薄めの黄色
香り 8
飲みやすさ 8

葉や茎には、名前の通りレモンのようなシトラス系の
香りがあります。
そのためハーブティーにした時にはコモンタイムと比べ、
かなり飲みやすい印象です。
香りはレモングラス、レモンバーベナよりも少しまろやかな
感じがします。
ハーブティーの色 濃い黄色
香り 7
飲みやすさ 6

薬効成分が多く含まれるハーブに共通するようにコモンセージも
ハーブティーにした時に、ややクセのある香りと味わいに
なります。
コモンセージの分量は少なめに、レモングラスやレモンバーベナ
、ミント類などとブレンドすると飲みやすくなると思います。
オレンジミント  キャットニップ  スィートフェンネル 

 

 

 
ハーブティーの色 黄色
香り 8
飲みやすさ 6

葉や茎に柑橘系の爽やかな香りのあるミントの仲間です。
スペアミントやペパーミントと比べ、ややクセのある香りは
近縁種のオーデコロンミントと似ています。
その特徴は、ティーにした時により強く感じます。
ハーブティーの色 薄い黄色
香り 6
飲みやすさ 7

キャットニップのハーブティーは少し香りにクセがありますが、
比較的飲みやすい部類に入ると思います。
後味はすっきりしているので、ミント類やレモングラスなどと
ブレンドして香りのクセを押さえれば、香りも味もすっきりとした
飲みやすいティーになると思います。

ハーブティーの色 薄い黄色
香り 6
飲みやすさ 7

スィートフェンネルは料理の香りや風味付けによく利用されて
いるハーブです。
ハーブティーとしても利用でき、気管や胃腸の調子を整える
効果があるようです。
香りは少し弱めで、料理で利用した時と同じような甘さを感じる
風味のティーに仕上がります。


アーティチョーク   ヒソップ ウィンターセボリー 


 

 
ハーブティーの色 やや濃いめ黄色
香り 5
飲みやすさ 1

通常の分量でティーにすると舌がしびれるような、かなり
苦い味になります。
これはアーティチョークの葉の部分に苦味成分があり、それが
抽出されてしまうのが原因のようです。
苦味を押さえるためには、通常の分量の1/3くらいの分量で
かなり薄めに抽出すると良さそうです。
また、すっきりした味わいのハーブとブレンドしてみるのも
良いと思います。

ハーブティーの色 やや薄い黄色
香り 8
飲みやすさ 7

ヒソップをティーにすると、甘さとかすかなほろ苦さを感じるような、
ミント類とはまた違った清涼感が口の中に広がります。
これはヒソップの葉や茎にフラボノイド(清涼感)、タンニン(苦味)
といった成分が含まれているからだと思います。
やや強めで少しクセのある香りなので、すっきりした香りを
好む方はちょっと苦手かもしれません。
ハーブティーの色 薄めの褐色がかった黄色
香り 7
飲みやすさ 7

セボリーはローズマリーによく似た香りを持つハーブで
料理にも利用されます。
ティーした時の香りや風味もローズマリーによく似ていますが、
セボリーの方がややマイルドな印象です。
濃く抽出(10分以上抽出)すると少しえぐみや苦味を
感じました。
やや香りや風味にクセがありますが、比較的飲みやすい
部類に入ると思います。
 ヤロウ  パイナップルミント  カーリーミント


 

 
ハーブティーの色 やや薄めの黄色
香り 8
飲みやすさ 7

ヤロウは葉や花をティーに利用します。
今回は葉の部分だけを使用しました。
ヤロウのハーブティーは、やや強めの酸味を感じるような
独特な香りがあります。
多少クセはありますが、比較的飲みやすい部類の
ティーだと思います。
スペアミントやペパーミントなどとの相性が良さそうな
感じを受けました。

ハーブティーの色 黄色
香り 8
飲みやすさ 8
 
パイナップルミントはアップルミントの近縁種で、葉に
白やクリーム色の斑が入ります。
アップルミントよりはややマイルドな印象な香りです。
ティーにするとアップルミントと同様に、リンゴとハッカの
交ざったような香りのティーになります。
香りもきつくなく、程よい清涼感を感じるような飲みやすい
ティーだと思います。
ハーブティーの色 やや濃いめの黄色
香り 9
飲みやすさ 8

カーリーミントは葉にちぢれのあるミントの品種の
ひとつです。
葉にはスペアミントやペパーミントと比べ、よりハッカ感の
強い香りがあります。
ハーブティーにした時もこれらのミント類と比べ、より清涼感の
強い香りの印象を受けます
シルバータイム  サラダバーネット  オレガノ 


 

ハーブティーの色 薄い黄色
香り 8
飲みやすさ 5

シルバータイムは葉に白い斑の入ったタイムの
品種の一つです。
葉や茎にある香りはコモンタイムとよく似ています。
シルバータイムをハーブティーにするのはあまり一般的では
ないかもしれませんが、ティーに利用することは可能だと
思います。
ティーにするとコモンタイムと同じく、香りが強く少々クセが
ある感じに仕上がります。
香りが苦手でなければ単体でもティーとして利用できると
思います。
ハーブティーの色 薄い黄色
香り 6
飲みやすさ 6

サラダバーネットの葉の部分は、生食でサラダや料理の
飾りなどに利用できます。
葉や茎にはキュウリに似た香りがあります。
ティーにした時にもやはりキュウリに似た独特の香りの
ハーブティーに仕上がります。
ティーのような、スープのような、不思議な香りの
ハーブティーです。
ハーブティーにした時には香りにクセがあり、やや
飲みにくい印象です。

ハーブティーの色 濃いめの黄色
香り 7)
飲みやすさ 6

オレガノをティーにすると少し苦味を感じるような、ややクセの
ある風味のハーブティーに仕上がります。
それでいて、後味は思いのほかすっきりしています。

オレガノは、単体では少し飲みにくいハーブティーだと
思います。
レモングラス、レモンバーベナなどシトラス系のすっきりした
香りのハーブとブレンドすると多少飲みやすくなる
ように思います。
 コリアンダー(シード) クリーピングタイム  チャービル(セルフィーユ) 



ハーブ抽出液の色 薄い褐色
香り 8
飲みやすさ 8

フレッシュリーフを使ういつもと違い、小さじ1(1g)程度の
分量で蒸らし時間は少し長く7分にしました。
コリアンダーシードのハーブティーは、オレンジのような
すっきりとした甘い香りのフルーティーな印象のティーに
なります。
成分にタンニンを含みますが苦味はほとんどなく、程よく
スパイシーさがあります。
後味は少しまったりとしていますが、クセはほとんどなく
飲みやすいです。
単体で十分美味しいティーに仕上がると思います。
ハーブティーの色 黄色
香り 8
(10段階 1弱い→10強い)
飲みやすさ 8

青葉のクリーピングタイムはレモンタイムに似たシトラス系の
香りでタイム類の中ではかなり飲みやすく感じました。
湿気の多い場所で管理すると、カビっぽい土臭さが出てしまう
ことがあるので、ティーに利用したい時は風通しの良い場所で
育てた状態の良い枝先の部分を使うと良いと思います。

ハーブティーの色 緑がかった薄い黄色
香り 7
飲みやすさ 7

チャービルは料理やサラダに生食で利用される
ハーブです。
ミネラルやビタミンが豊富に含まれ食用や飲用すると
デトックス効果もあると言われています。
ティーにするとセリ科らしい清涼感のある香りがほのかにします。
少しクセはありますが、料理に使われる他のハーブ、
ローズマリー、タイム、オレガノなどと比べると比較的飲みやすく
感じます。
 オーデコロンミント  オレガノ・ゴールデン ナスタチューム(花) 



ハーブティーの色 濃いめの黄色
香り 8
飲みやすさ 7

オーデコロンミントは、濃いグリーンの丸葉をしたミントの
仲間です。
名前のとおり葉や茎には香水のような強い香りがあります。
ティーにした時にも香水に似た独特な香りがします。
ミント類の中では少しクセがある部類に入るように思います。
通常の分量より少なめの分量でティーにするとより
飲みやすくなると思います。
ハーブティーの色 ごく薄い黄色
香り 6
飲みやすさ 6

オレガノ・ゴールデンは黄緑色の葉のオレガノの仲間です。
一般的なオレガノと比べ、這うように枝を伸ばすのが
特徴です。

オレガノ・ゴールデンをティーにすると少し青臭さが出て
しまうようです。
香りにクセがあるので、あまり飲みやすいティーでは
ないように思います。
オレガノのティーには一般的なオレガノ(ワイルドマジョラム)
の方を使うと良いと思います。
ハーブティーの色 薄い黄色
香り 5
飲みやすさ 6

ナスタチュームをティーにする場合、一般的には
花の部分は使用しません。
しかし、ナスタチュームの花や葉は食用に出来るので
飲用にしてもあまり問題はないと思います。
花をティーにした時にもナスタチュームの葉の部分に
ある独特の香りが少しします。
ほのかに甘みも感じるようです。
 ナスタチューム(葉) ディル(葉)   


 
ハーブティーの色 黄色
香り 7
飲みやすさ 4

花をティーにした時よりも独特の香りが強く出てしまい、
単体ではあまり美味しいティーにはならないようです。
ただ、食用にもなるナスタチュームの葉には鉄分や
ミネラルが含まれ強壮の効果があると言われているので、
薬効を目的とするティーとしてはも良いと思います。
独特の香りを押さえるためにナスタチューム分量を少なめ
にしてミントやシトラス系の香りのハーブとブレンドすると
飲みやすくなるように思います。
ハーブティーの色 濃い黄色
香り 6
飲みやすさ 5

ディルは葉を食用に、種をスパイスとして利用されています。

ティーとしての利用はあまり一般的ではなく、利用する場合は
主に種を使うようです。
葉をティーにした場合、ディル独特のスパイシーな香りは
思ったほど出なかったように思います。
味は少し青臭さがあり、ちょっと飲みにくい印象です。
 






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